MUSIC LIST

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• 01 Plasma

  試聴

  昔のSF映画のオープニングみたいな、「これから何が起こるんだろう？」というワクワク感が私はとっても好きです。ハモりも難しいものを録ったので、オープニングだからと言ってサラッと流さずに、しっかりと声の厚みを聴いてほしいです。なんか誘われる感じがしますよね。どこの国かも、いつの時代かも、現世か来世かもわからないような世界の中へ呼ばれているような感覚の囁かれ方。グッと引っ張られる感じが好きです。レコーディングのときは、歌詞も何ももらわなかったので、「はああー」「息」「プラーズマー」とか自分だけがわかるようなメモを取って、それを見ながら歌いました。息っぽく歌おうと思ったけど、ちょっと声っぽくなっているものとかも全部使われているので、そのライブ感をお楽しみください！（のっち）

• 02 Time Warp (v1.1)

  試聴

  いろんなところで歌ってきたけど、この曲は楽しいですね。明るくなれる曲です。やっぱり気持ちがときめくことが自分たちの原動力になっているということを歌っている楽曲で。そういうメッセージ性を「熱く伝える」というよりは「楽しさが私たちの原動力じゃん！」と明るく歌っている感じがすごく好きです。MVも、コロナの中でどうやって撮ろうかというドキドキがあったんですけど、みんなでしっかり対策した上で、ダンサーさんを入れて新しいことができました。ここから徐々に新しい時代が始まっていった感じがします。アルバムに入っている“Time Warp (v1.1)”は、音が若干変わっています。今後はこっちをやっていくのかもしれないです。（かしゆか）

• 03 ポリゴンウェイヴ (Original Mix)

  試聴

  “ポリゴンウェイヴ”は、久々の有観客ライブでみんなと一緒に体感したあの景色が浮かびます。しかもELEVENPLAYのみなさんとコラボができたり、『ミュージックステーション』さんに3回も出させてもらえたり、歌手としての憧れを叶えてくれた曲です。「今が夢なの？」「これはキミの夢だったの？」「これがボクの夢なのかな？」「今が夢か」みたいな……時代が変化していくときに受け止めきれなくて浮遊していたいような、そんなみんなの気持ちが上手く出ていて、歌っていても何かを救っている感じがあります。てっきり私たちは最初に配信していたものがオリジナルだと思っていたんですけど、中田（ヤスタカ）さん的にあれは前段階だったみたいで、こっちが「Original Mix」です。（あ〜ちゃん）

• 04 再生

  試聴

  映画『屍人荘の殺人』の主題歌で、神木（隆之介）くん、（浜辺）美波ちゃん、中村（倫也）さんと一緒にお仕事ができると決まったときはすごく嬉しかったです。レコーディングのときは映画のストーリーを知らなかったんですけど、試写会でエンドロールを見たときには「そういうことだったのか！」となったので、ぜひ映画と一緒にも聴いてほしいです。“再生”を歌うときはいつも笑顔になるんですよね。アルバムの中では一番古い曲だけど、アルバムのSF感に通ずるような、明るいんだけどなんか仄暗い世界観とか、中田さんが好きなSFのストーリーが、ここにも入っているのかなと思います。（のっち）

• 05 Spinning World

  試聴

  柔らかくて、余裕があって、肩の力が抜けている空気感がすごく気持ちいいです。レコーディングのときは、今までのように感情を込めない歌い方ではなくて、人間味や温度が感じられる歌い方をしていいと感じました。MVは、いつの時代かどこの世界かもわからないところを3人が繰り返し生き続けている、みたいな。パラレルワールド的なフィクションのようだけど、過去のストーリーを追っているようでもある。そんな抽象的だけど惹きつけられるMVができたことで、曲の魅力が増したと感じました。振り付けはヒップホップ調のものが多くて、私たちがダンスを始めた頃にMIKIKO先生から習った礎みたいなステップのあとにアンドロイドらしさのある振りが入っていたり、コントラストが効いた面白いものになっています。（かしゆか）

• 06 マワルカガミ

  試聴

  「歌ってよ」って言ってくれるみんなの言葉が自分たちの原動力になっているし、「ステージに立ってほしい」と言ってくれる人がいるから立てる。本当に私たちは「マワルカガミ」で、照らしてくれているのはみんなです。コロナのときにみんなから届いた手紙やメッセージを読んで感じていたことを、中田（ヤスタカ）さんはこんなに短い言葉で言うもんだからビックリしましたね。この曲に感動してもらえるということは、「お客さんの痛みを共感したいな」「少しでも楽にさせてあげたいな」と私たちが思うのと同時に、みんなが舞台に立つ私たちの気持ちに寄り添ってくれているということだと思うんですよね。Perfumeが歌うからそう感じていただけるんだと実感できたときは嬉しかったです。想い合う理想の関係性だなぁって。（あ〜ちゃん）

• 07 Flow

  試聴

  《Flowing clouds》という歌詞で、「雲のように時代とともに流れていく」という意味もあるし、保存される「クラウド」の意味もあって。実現できなかったことがたくさんある世の中だけど、あの日の夢見た未来も、これからみんなで歩んでいく時代も、全部等しく自分のクラウドという思い出の中にちゃんと残るよというメッセージを受け取って、優しいなあって思いました。しかもMVでは、ピンクのかわいい衣装を着て雲の上にいたり、ストリートっぽい衣装もあったりして。初めてご一緒したYUANN監督に、この曲の新たな面に気づかせてもらいました。主題歌をやらせていただいたドラマ『ファイトソング』もめちゃめちゃ面白かったです！（のっち）

• 08 ∞ループ

  試聴

  この曲はアルバムの中のダークサイドを一番担っている感じがしますよね。他の曲にもある「繰り返す世界」「いつの時代かわからない世界」のダークさを一番演出している曲だなと思います。中田さんが言ってくれた説明は、みんなで毎日同じことを繰り返しているけど、繰り返していることに気づかず生活している世界があって……みたいな。希望している未来ではなくて、中田さんが思い描く仮想の世界。だけど絶対にファンタジーだけではなくて、もしかしてあり得るかもって思っちゃうような、ゾクッとする側面がある。耳から離れないくらいクセになる音も、ループしているような感覚になる暗さがあるというか。その感覚がライブでどう表現されるのかが楽しみな一曲ですね。（かしゆか）

• 09 Drive’n The Rain

  試聴

  シティポップな感じ。ちょっとラグジュアリーな、余裕のある暮らしをしているところで流れていそうですよね（笑）。この歌をドライブで聴いたら最高です！　イヤホンとかで聴くのもいいけど、私は車の中で爆音で聴いてほしいです。めちゃくちゃ気持ちがいいんですよ。ただ、歌うときは本当に難しかったです。今回のアルバムのレコーディングで一番苦労した曲はこれ。中田さんがイメージしている歌を掴むまでに時間がかかって大変でした。でもできあがったものを聴くと、それぞれの歌声が際立っているんですよね。中田さんに歌い方を制されたはずなのに、それぞれの歌心があるんですよ。不思議です。中田さんに上手く調理されたなあって思います。（あ〜ちゃん）

• 10 ハテナビト

  試聴

  この曲は印象がふわっとしていて掴めない感じなんですけど、私の中では、文字のない絵本みたいなイメージがあります。サビの《足りないの》《会いたいの》とかは恋愛の話なのかなって思うけど、その前のパートが、私の中では絵本っぽくて。地球とか人生といった大きな話を歌っているんじゃないかなという印象も持っています。でももしかしたらこれも未来の話かも……その人たちは地球上の有機物を知らない、みたいな。レコーディングは、5文字のセンテンスを同じテンションでさらっと歌うのが楽しかったです。ライブでやるとき、口回るかなあ（笑）。アルバムの中でもわりとかわいらしい歌で、男性スタッフ人気が高い曲です。（のっち）

• 11 アンドロイド＆

  試聴

  この曲も中田さんのSFの世界観が面白いですよね。「人間よりよっぽど気が合う」と言っているけど、実は自分がアンドロイドだったという、デジタルの世界で自分は人間だと思い込んで生きている切ない子の歌です。《天の川》も、空に浮かぶ天の川じゃなくて、自分たちがデータの情報を集めて作り出した天の川なんだと思います。時代は変わっても人間が変わらないからか、どの時代も同じことを繰り返しているし、世界はいつまでも生まれ変わらない、という大きなことも言っていますね。ライブでELEVENPLAYさんが出てくれたときに向き合って踊るところがあったんですけど、そこがすごく楽しくて。ライブ映えする明るさや激しさがあるけど、隠れた切なさもある曲だなと思います。（かしゆか）

• 12 さよならプラスティックワールド

  試聴

  この曲は「NHK みんなのうた」になっていて、子どもが口ずさむのが怖いなって思うんです。すごく便利になったはずなのに、それが自分の中のワクワク感や楽しみを奪っているという、今の時代の怖さみたいなものを歌っているなと思います。メロディは超明るいんですよ。だから楽しい歌のように聴こえるのがまた怖くて。《息苦しい》《逃げたい》とか突き刺すような言葉が珍しく歌詞に入っていて、ドキッとします。でも《ハローって暮らしテックワールド　素敵な未来で生きていたいわ》なんですよね。素敵な未来で生きていると信じたいし、それをゲットするために今の時代を生きているのかなって、そんなふうに思いました。（あ〜ちゃん）